スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

重松清 小さき者へ


お父さんが初めてビートルズを聴いたのは、今のおまえと同じ歳…十四歳、中学二年生の時だった。いつも爪を噛み、顔はにきびだらけで、わかったふりをするおとなが許せなかった。どうしてそれを忘れていたのだろう。お父さんがやるべきことは、やってはならないことの答えは、こんなに身近にあったのに…心を閉ざした息子に語りかける表題作ほか、「家族」と「父親」を問う全六編。
重松清 小さき者へ



 ・海まで
 ・フイッチのイッチ
 ・小さき者へ
 ・団旗はためくもとに
 ・青あざのトナカイ
 ・三月行進曲

私と意見が合わない重松さんですが
時々「お?」と思うものもあるから見逃せない。
「団旗はためくもとに」がそれだ。
元応援団のとにかくうざい父親とたいくつな高校を辞めたい美奈子。
美奈子はまじめに将来を考えているのだけど結論は「なんとなく」となってしまう。
焦っている理由が「なんとなく」では甘いと友達に、ごく冷静に分析される。
子供も子供なりに以外と見据えたご意見をもっているのだ。
同じことを父親が言うとうざいんだけどね。
これまで、娘に大甘だった父親を説得しながらも、
急に、父親の背中にある老いや憂いを感じ取る。
伸びシロがある高校生の未来と老いに向かう父親の未来。
応援団という泥臭いけどストレートな父親が愛らしく切ない。
人に思い伝えることって本当に難しい。


他、大人になって忘れてしまった
思春期のナーバスについて回想する大人のお話が詰まっている。
子供の抱えるイライラはどこか覚えがあるものの
基本的に思春期な子供の知り合いもいなければ触れ合う機会も皆無のためか
まごつく大人の気持ちは未だわからず。
が、頭ごなしに叱ったり、子供の気持ちを理解しない
鈍感な大人が多くいるのは知ってる。
元々の性格が鈍感な人もいるけど
中には
子供のようになにもかもに敏感に反応してしまうガラスのハートでは生きづらいし
理解を求めるのが難しい場合は結論だけ言っておこうという時短も必要という
大人の事情が働く場合があることも知ってる。
これが透けて見えると、きっとイラつくんだよね。
子供は知らなくていいとも思うが
正論だけでは「食べていけない」という時があるんだよね。


「団旗はためくもとに」だけが女の子だったから
馴染みやすかったのかな?
ま、それはそれとして
思春期の子供のことをまともに受け止めるのって大変だなと。
とっても疲労感の残る本でした。


スポンサーサイト

theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 重松清 小さき者へ

comment

管理者にだけ表示を許可する

04 | 2017/05 | 06
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

バブエット

Author:バブエット
気ままな読書が趣味の怠惰な会社員です。雑食系。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。