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石川達三 四十八歳の抵抗


定年まであと七年
叱言ばりかの妻
理解不可能なひとり娘
もっと危険人生はないものか。

五十五歳停年の時代に、退職が現実のこととして見えてきた保険会社次長の西村耕太郎。家庭を持ち、何不自由ない毎日を送っているが、心に潜む後悔と不安を拭えない。その心中を見透かすかのように島田課長にヌード撮影会に誘われる。日常への「抵抗」を試みた西村は、酒場で知り合った十九歳のユカリと熱海に出かけるが…。書名が流行語にまでなった日本的男性研究の原典。
四十八歳の抵抗 石川達三



まずもって48歳と老け具合について。
少々若すぎやしないかとの設定に対しての違和感があった。
定年もだいたい60歳の今、53歳くらいの話なのだろう。

流されるだけ流され諦めの境地に至るまで
これといってなにも展開がない。
冴えないおっさんが非日常にあこがれつつも
煮え切らない言い訳を並べ、落ち着く所は日常だっていう
つまらない結論に至るまでの心情を切々と吐露されてるかんじ。
リアルな人だったら聞いてられない男の純情。

しかし、183ページで急におもしろさがわかった気がした。
ああ、途中でやめないでよかったと思った。
慣れなのか策なのかはわからないけど
しつこい言い訳があまりにどうでもよく、理屈も限界すぎて
妙なおかしみがあふれてくる。
ちょい昔の時代設定の意図がよくわからないけど
昔のサラリーマンは会社行事と言えば熱海だったのか?
やたら熱海が絡んでくる。
が、これと言って熱海じゃなくてもよいかんじ。
昔は熱海と言えば…的ななにかがあるのかもしれないが
まさか、神明のご加護だけのための熱海?
よくわからないぞ、熱海。
物語にも大して影響もないので別にどうでもいいけど。

さらになんだか落ち着かないのは
いちいち主人公の行動も気持ちもわかっている曾我法介。
西村の娘、理枝とその彼ケイのことをなぜ知っているのか?
元探偵とかって説明じゃ足りないぞ。なんなんだこの人は。
しかも、逆切れっぽいこと言いながら
なんで西村とユカリを熱海旅行に行かせたのか?
最後に結婚したのは本当にユカリなのか?
ってか、そもそもなんで西村耕太郎に絡んでいたのだろう?
意味ありげな助言とか薬とかは一体なんだったんだろう?
謎だらけ。

つまらないかって言ったらそうでもなく
おもしろいかって言ってもそうでもなく
ま、そんな本でした。



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genre : 本・雑誌

tag : 四十八歳の抵抗 石川達三

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