スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

帚木蓬生 閉鎖病棟


とある精神科病棟。思い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものたちは何か?その理由を知る者たちは…。現役精神科医び作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としっつつ優しさの溢れる語り口、感涙を誘う決末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞作。帚木蓬生 閉鎖病棟



生まれもって遅い人、
事故や環境で障害が残った人
なにが原因かわからないが
いつの間にか居場所を失いつれてこられ
集まった精神病棟の患者たち。

規則正しく動くことしかできない人と
規則正しく動くことができない人が
病院の中での限られた空間で
不自由ながらもどこか調和をとって生きている。
家族を求め、人とのつながりに温かみを感じる。

淡々と患者の生活が語られ
徐々に見えてくる患者の過去や背景。
色々な理由がある人たちが
互いに許し合い
寄り添い
楽しみを見つけ
些細なことで喜びあえる仲間となっていく。
人から疎んじられ
のけ者にされてきた弱い者の「仲間」。

患者たちにとって病院の外に出かけることだけで大冒険。
ひとつひとつが忘れられない思い出となる。
今まで無為にやり過ごしていた長い時間が
 彼に会いに行こう
 彼女に話に行こう
 みんなで一緒に行こう
と、仲間の笑う顔を想像できるようになると
かけがえのない時となっていく。

そんなある日
病院に通う女の子が病院内の無法者にレイプされてしまう。
それを知った他の患者がその無法者を殺傷、
病院内での殺人事件を起きる。
殺傷した者は逮捕され裁判にかけられる。
仲間たちも
病院を退院したり
自立を試みたり
生きることを試行錯誤していくこととなる。

心ない人と精神病とはまったく別のもの。
人を生かすために
行動を起こせる勇気や優しさ
人がもってる全ての気持ちが沁み入る。
最後、裁判のシーンは
あまりに純粋で切なく
電車の中で涙が出てしまった。

「人の役に立つこと」を本気で考えたとき
人は本当に強くなるのだな、と思った。
他人を思いやり行動を起こすことは
なにか人の役に立つってだけでなくて
自分の気持ちを奮い立たせることになる。
これ、これが大事な気がする。
素朴で無垢な人たちに
純粋な気持ちを駆り立てられる本。
私は誰かの役に立てているかな?


スポンサーサイト

theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 帚木蓬生 閉鎖病棟

comment

管理者にだけ表示を許可する

No title

拝見させてもらいました

僕のもよろしくお願いします

http://eiganou.blog58.fc2.com/

Re: No title

ご覧いただきありがとうございます。
こちらこそよろしく。
10 | 2017/11 | 12
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

バブエット

Author:バブエット
気ままな読書が趣味の怠惰な会社員です。雑食系。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。