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荻原浩 僕たちの戦争

”根拠なしポジティブ”の現代フリーターと昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れ替わった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。おもしろくてやがて切ない、愛と青春の戦争小説。
荻原浩 僕たちの戦争



これ知っている。
読み始めてすぐに察知。
そう、これドラマで見たことある。
森山未来くんが健太&吾一だった。
見たドラマの内容もわりとすぐに忘れてしまうので
できるだけ初見なつもりで読んでみましたが
なんだかよく覚えていたのは
お話がすごくよくできていたからだと思う。
そして、飽きることなく読み進められてしまうのは
荻原さんのもったいつけないドラマ感が
とっても読みやすいからじゃないかと。

同時にタイムトリップしてしまう健太と吾一。
現代と戦争時代を生きる若者が
普通に思うであろう感覚を持ったまま
それぞれの役割を
入れ替わった時代の中で
代わりに果たしていくこととなるってお話。

なんなら「昔はよかった」「現代は便利でよい」と
なにか簡単な結論を出してしまいそうなことに
「なんでも結論があると思っているでしょ?本当にそう?」
と問われているような
新しい角度から見せてくれる
そんなかんじがおもしろい。

過去にトリップした健太が
欲しくてたまらないのは
きんきんに冷えたコーラ。
1.5リットルのボトルをがぶ飲みしたいと
自販機を探すが小銭をもっていないことに気がつく。
その後、もっと大変なことに気がつくけど
そのがっかり感がすごいしみる。

未来にトリップした吾一は
見えるもの全ての物に最初は目を丸くしたけど
そんなものにはすぐに慣れてしまう。
そして、
多過ぎる物質と欲と音と光の世界
謙虚も羞恥も謙譲も規範も安息もないと
命を捨てて守ろうとしている国の未来に呆然としてしまう。
それはそれは気も狂わんばかりだろう。

そんなこんな失敗を繰り返しながらも
みるみるうちに順応し、成長していく彼ら。
若さって切ないけどたくましい。
戦争がいいとか悪いとか
現代がいいとか悪いとか
そこじゃなくって
どの時代にも
色んな人がいて色んなことを考えている。
正しいとか正しくないとかでなく
その多様性を受け入れ、自分はどう生きるか?
責任もって考えられるのはそこだけなのかなと。


昨今のニュースで
「クロマグロ漁の国際取引を禁止しよう」と言っている人と
「それ食べたいから規制しないで」と言っている人がいた。
多数決で「規制はしないでおこう」ってことになったようで
「よかったよかった」と笑ってる様子がテレビを賑わしていましたが
本当に笑えるのかな?と、ちょっぴり思うのです。
私もマグロ大好き。
ぜひともクロマグロを食べ続けていきたいと
思っているアジア人のひとりだけど
これを「多数決で決めること」としちゃってよかったのかなと。
捕鯨も然り。
各国にはそれぞれの食文化ってものがあり、
それが「ジャパニーズ寿司」なんつって受け入れられる場合もあるけど
「生ものはちょっと…」と臭い顔をされる時もあるだろう。
そもそもの
この世に食文化が違う人たちが
沢山いるって知ってるであろう人たちが
それこそなにかしらの力をもって
制約しよう!多数決しちゃおう!
と考えるってことが
正しいのかどうかってことを
まずは考えるべきなのではないかとね。
これと乱獲とはまた別の問題。
今「よかった」と言っているおじさまたちには
これからも末永く安心してクロマグロが食せるよう
みんなと仲良く
知恵を絞っていってもらいたいと願ってやまない。

文化の多様性。
場合によっちゃ戦争になっちゃうからね。
国のために戦うか戦わないかの2択にならないように
話をしていきましょうということです。

まじめだな。テヘ。

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 荻原浩 僕たちの戦争

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