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荻原浩 あの日にドライブ


人生の交差点、曲がり直したいと思いませんか?

牧村伸郎43歳。元銀行員にして現在、タクシー運転手。あるきっかけで銀行を辞めてしまった伸郎は、仕方なくタクシー運転手になるが、営業成績は上がらず、希望する転職もままらない。そんな折り、偶然、青春を過ごした街を通りかかる。もう一度、人生をやり直すことができたら。伸郎は自分が送るはずだった、もう一つの人生に思いを巡らせはじめるのだが…。
荻原浩 あの日にドライブ



理不尽な理由で銀行をリストラされた男が
思う存分に「たられば」を繰り返す
実に美しくないお話。
過去の栄光とやらを甘く甘く
美化できる才能が素晴らしい。
全ては「人のせい」的なところがあり
読んでいて、少し不愉快な気分になる。
それが狙いなのか?

誇りをもって仕事をするのは
なかなか難しいと思う。
本当に本当に難しいと思う。
もし、そういうことを言う人がいたら
ちょっと無理してない?と
まっすぐに信じてあげられないと思う。
どっか大変な思いしてるでしょ?と。
一度ならずとも辞めたいと思ったでしょ?と。
でも、本当に信念をもって仕事してる人が
どこかにはいるとも思う。
なかなか受け入れられないのは
私の妬み嫉みに違いない。
そして、それを求めることが怖いのも。

伸郎は
元同僚が左遷されたのを目撃する。
元上司がグダグダになっているのを目撃する。
元彼女が離婚し、甥っ子に大人の意地悪をしたのを目撃する。

偶然が重なり
過去のかかわった人たちの不機嫌な場面を見る事で
どこか溜飲を下げていく。
この流れに、なんとも居心地の悪い気持ちにさせられる。
人の傲慢さを感じる。
一般的な人たちもそういう感想をもつもんなのか
私のこの印象が、物語に添っているかとっても自信がもてない。

まさかありえないとわかっちゃいるけど
「やり直せたら」と思い描いていた
甘い妄想が目の前で崩れ、
はじめて自分の現実が受け入れられるという
あきらめ?すっきり感?が傲慢に思えるのかな。

しかし
私は全くすっきりしないぞ!
私には曲がり直したい交差点はない。
後悔することがないということではなく
やり直すべきような交差点を思い出すことすら嫌なのだ。
そんな嫌な過去をやり直すくらいなら
新しい展開を期待したい。
ま、やり直せるどころか選べるほどの道程もなかった。
そのほとんどが「やむを得ず」的な納得というのが本当のところだけど。
忘却は生きる術だよ、伸郎くん。

だので、おじさんの気持ち全く理解できず
しかし、
現実的な仕事に挑む気持ち消沈なのは
身に染みてくる不思議。

通勤電車で読むには
あまりにも苦しく
あまりにも辛く
ただでさえないやる気が
マイナス方向に増殖させられてしまうという
ずいぶんと悩ましい本だった。

がんばれ私!負けるな自分!!


以上



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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

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