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荻原 浩 誘拐ラプソディー


達秀吉は、金なし家なし女なし、あるのは借金と前科だけのダメ人間。金持ちのガキ・伝助との出会いを、「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に―。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまう…。はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語。荻原浩 誘拐ラプソディー



荻原さんは「ほんっとにいい!」読んでいる間中、喜怒哀楽が壊れた方位磁石のようにくるくるまわる。最後に止まる「哀」「愛」にまたまたぐすり、ほろり。色んな涙が出ちゃいます。
と、紀伊國屋書店の方がプッシュしています。
ほんっとにいい!」って駄洒落まで言っちゃってます。本屋さんが。

人の感想に笑っちゃったのだけれど
言いたい事はよくわかるよ、紀伊國屋書店の方!
今回の愛らしいボケ役は伝助クン。
「さよならバースデイ」の「バースデイ」
「母恋旅烏」の「寛治」
そういうことか!とだんだんわかってきた気分で読破。
しかし、「伝助」と聞いたら思い出すのは釣りバカ。
浜崎伝助と同じ名前だよぉと思ったよ、まずはねまずは。


そしてお話は
ダメダメ大人の伊達秀吉とヤクザの息子伝助クンの
一応、誘拐ってことになってるけど
なんだかんだの旅物語。
被害者が犯人に
必要以上の同情や連帯感、好意などをもってしまう
ストックホルム症候群の逆な流れで進んで行く。
子供の成長を見守る話ではなく
ダメダメおやじの伊達秀吉の成長を
見届けなくては!となってくる。
どっちかっていったら
子供は子供でそりゃ、大変なんだよね、毎日。
ちょいと勇気のある子供なら
家出のひとつもしちゃうでしょうと同情できる。
コンビニ弁当をうまいうまいって食べちゃうのとか
そうかそうかと思ったもの。
伊達クンは前科もあり借金ありで義理にも欠ける絵に描いたようなダメ男。
ダメな上にどこかなめられてしまう要素があるんだろうね。
でもさ、伝助クンは警戒しないし
なにより懐の深い親方がいるって伏線。
素敵じゃないですか。ホロリですよ。

でもね、なにより
伝助クンの大人の世界にクビをつっこんだ
無垢な愛らしさがいいんだよね、やっぱ。
ぜひ、同じパターンできてちょうだい!と
願ってやまない荻原さんワールド。
期待を裏切ることなかったです。この本も。

人の心が動く瞬間に気がつける感性
ダメダメでも弱くても
どこかキュートで人肌を感じる瞬間がある。
そこをクスっと笑えるかどうかには
心の余裕が必要だったりもすると思うが
生活にお金に余裕がなくても
日々の小さな出来事にクスクスできる
心の余裕をもっていたいものである
という私の気持ちを心からの願いを
啓発させられるお話だった。
おもしろかったよ。

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

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荻原浩「誘拐ラプソディー」

荻原浩著 「誘拐ラプソディー」を読む。 このフレーズにシビれた。  伝助の首に手をかけようとした瞬間、猛烈に襲ってきたのは殺意ではなく、なぜか便意だった。 [巷の評判] 長崎もの語り散歩では, 「みんな何かが一つ欠けた人間であるが、それぞれ自分なりに生きてい?...

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