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帚木蓬生 千日紅の恋人 せんにちこうのこいびと


宗像時子は父が遺した古アパート、扇荘の管理人をしている。扇荘には様々な事情を抱えた人たちが住んでおり、彼女はときには厳しく、ときには優しく、彼らと接していた。ある日、新たな入居者が現れた。その名は有馬生馬。ちょっと古風な好青年だった。二度の辛い別離を経験し、恋をあきらめていた時子は、有馬のまっすぐな性格にひかれてゆく。暖かでどこか懐かしい恋愛長篇。
帚木蓬生 千日紅の恋人せんにちこうのこいびと



ついにこの域なのかと
ちょっと苦笑してしまう中年の恋のお話。
毎日を繰り返し真面目に生活している時子。
ヒステリーで噂好きなアパートの管理人を
想像して読み進めた期待を裏切り
とても優しく暖かい人柄に触れることができる。

古いアパート、もっている全てのモノを大切にし
暮らす人たちの人生さえも理解しようと心がけ
できることを精一杯にやっている時子さん。
2回の離婚を通して完全に恋をあきらめた時子さんは
実に素晴らしい人格者なの。
母親を大切にするし
カラオケ教室でも若手としての役割を果たす。
でしゃばらずとも自ら楽しみ、老人を助ける。
「よい奥さんになる」と言われるタイプの女性。
しかし残念。2回離婚しちゃってる不思議な時子さん。
アパートの住人として入居してきた有馬さんとの距離感を
間違わない時子さん。

きっとこの男には裏があるに違いないと疑ってしまう。
ここで過去の男からのどんでん返しが!
とか、全くない。
驚く事に
時子さんが幸せになるほんとうにそういう話だった。
びっくりするほどにトントン拍子。
有馬青年は実に実に好青年。
誠実なだけでは男としての魅力が足りないとか
ここまで独身だったのはどこか問題があるとか
きっと実家が大変だとか
斜っぱことはを誰も言わない。
いや、変なのは名前くらいで
本当に全然、良い人なんだもん。有馬生馬さん。

そんな我々の
他人の不幸は蜜の味的な期待を裏切り裏切りの429ページ。
本の題名でもある千日紅(せんにちこう)も
満場一致の場面に登場。
この作者の精神力の強さったら!

こんなにまっすぐな本を久しぶりに読んだ。
すごい本があるもんだね~、これ。

theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

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