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三浦しをん むかしのはなし


三ヶ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。それともモモちゃんのように「死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか」と諦観できるだろうか。今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに直木賞作家が描く衝撃の本格小説集。
三浦しをん むかしのはなし ~A LONG LONG TIME AGO~



隕石衝突3ヶ月前という状況を
それぞれの立場で見つめる短編7話。
昔話をモチーフしているのも期待。
隕石衝突を迎えるまでの
皆の心境が徐々に理解できるようになっていくという
ついついぐいぐいと読んでしまう作りとなっている。


 ・ラブレス ~かぐや姫
父も祖父も男は27歳で死んでしまう早死に家系のホストが
やっぱり27歳でトラブルに巻き込まれ死にそうになっている。
それをひとりの女に実況中継メールをしている話。
正直、読みづらい。
かぐや姫とのリンクも意味もよくわからなかった。

 ・ロケットの思い出 ~花咲か爺
ロケットという犬を飼っていた男の話。
犬との散歩で培った目利きを生かして空き巣となる。
ひょんなことから飼い犬に似ている知り合いの男と共謀して、
女の部屋から物を盗み、逮捕されることになる。
不思議な自供の話。

 ・ディスタンス ~天女の羽衣
愛しの叔父さんはロリコンだった16歳の少女の話。

 ・入り江は緑 ~浦島太郎
ぼくは明日も海に出て、今日仕掛けた網を引き上げる。
もうすぐ世界が終わるというのに、入り江は今日も緑だった。

 ・たどりつくまで ~鉢かづき
女性のタクシードライバーかと思いきや
乗務員証に記されているのは男の名前。
行きたい場所は火星よりも木星よりも遠い。
私たちは生きている。
どれだけ終わりが近づいてきても、哀しいほどに生きている。

 ・花 ~猿婿入り
サルと呼ぶ男に押し切られ夫婦としてロケットに乗れた人。
宇宙のどこかのドームで暮らしているが
夫に対し、愛がないこと、もしくは愛があることを
カウンセリングロボットに話をしていく。

 ・懐かしき川べりの街の物語せよ ~桃太郎
モモちゃんと宇田さん、有馬と僕。
4人の高校生が迎える終末期。
存在感が神懸かり的なモモちゃんを囲んで過ごした夏休み。
そして、最後に語り伝えることとなる僕。

 ・あとがき
すべて、いま「昔話」が生まれるとしたらと考えた結果である。
とのことです。

そう。思い出すのは
伊坂幸太郎の終末のフール。
そして、つい最近もテレビでやっていたディープインパクト。
よくあるテーマの中で、
おもしろいかどうか見てやろうじゃないかの
いやらしい気持ちだったからか、
本当に、昔話効果を期待し過ぎたか。
正直言って、どの話も印象が薄い。
「むかしばなし」としての語り部はいいのだけど
どうにもこうにも厚みが感じられない。
強いて言うなら「入り江は緑」かな。
それとも、そういうことなのかな。
隕石衝突によるノアの箱船なんて薄くてよし!
ってしたかったのかな。

大好きな俳優が出ている長篇映画を借りたつもりが
20分のプロモーションビデオだったというような後味。
コレ書くのにもかなり読み返してしまったという始末。
私、ザンネン。



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tag : 三浦しをん むかしのはなし

三浦しをん 月魚

三浦 しをん
角川書店
発売日:2004-05


古書店「無窮堂」の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われものだったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い2人は兄弟のように育った。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、2人の関係は大きく変わっていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。



BL(ボーイズラブ「女性向けの男性間同性愛」という意味)という世界が
あると知ったのはほんとここ数年。
そっち?そっちなの?と思う場面がちらちらと。
色素の薄い真志喜、細い指先で愛おしそうに本をめくる真志喜。
ちょっと官能的な表現に、
むむと思ったとかそうでないとか。

しかし物語は古書屋のこと。
古書屋とは鋭い目利きとセンス、運を持っていないとできない商売。
修行をしたからと言って、
誰しも身につけられることではない特殊な才覚が必要らしい。
父親が「せどり※」という嫌われ者だったことが
大人になった瀬名垣にもつきまとう。
若き瀬名垣が真志喜の父を凌駕する才能を見せてしまったことで
真志喜の父親は行方不明に。
そして、なんの偶然か
とあるところで再会することとなるが
そんな真志喜の家と父親とのいろいろについては
正直、大して心動かされないけど
なんだか読み進めてしまうのは
そのBL要素を含めた
男同士のつながりみたいなところなのかなと思った。
どんな按配なのかわからないけど
それはそれで魅力に映る世界なのではないかとも思った。
知らなかった三浦しをんを少し知ったような気になって
また別の本も読んでみたいと思う。
この人の世界観はちょっと変わってておもしろい。

「せどり」って言葉の意味を知らず
ついでに調べてみたところ
そしたら、今の世の中にも
暇とブックオフとネットを活用し
地道に「せどり」稼業をしている人が多くいるようです。
知らないところに
ニッチな経済活動があるのだな~とちょっと感心。
物語以上にへ~が多かった。


※せどりとは
「古書店等で安く売っている本を買い、他の古書店等に高く売って利ざやを稼ぐ(転売)」こと、またはそれをする人を指す。同業者の店頭から高値で転売する事を目的に「抜き買い」するため、せどり行為は業界内では嫌われている。古書業界で使われている「せどり」は、業者間の「競り」から来た言葉で「競取り」と書く。古書組合などの業者間の競り売りは、主に束売りで行われるため、欲しい本を競り落とすためには必要のない本まで買わなければならない場合がある。その場合、競り落とした後に必要な本を抜き出し、必要のない本は何らかの形で処分する事になり、結果として「必要な本だけを抜き出す」事になる。そこから「多くの本から必要な本だけを抜き出す」行為を「競取り」と言うようになった。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



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三浦しをん 格闘する者に○まる


これからどうやって行きていこう?マイペースに過ごす女子大生可奈子にしのびよる過酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら……。いざ、活動をはじめてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描く、才気あふれる小説デビュー作。
三浦しをん 格闘する者に○まる



家族、友達、恋人?…皆にいちいち何かがある。
何かがあるけどそれも日常。何かがあるのが日常。
「ふ~ん、そうなんだぁ」と何事もまるっと受け入れる可奈子さん。
萎えること冴えないことがあってもマイペースな可奈子さん。
バタバタと暴れ回ったり八つ当たりしたりしない。
深いところまで行って悩み込んだりしない。
若いけど座ってる、そういう話。
「継母」じゃなくて「義母」と呼ばれる
お母さんがキャラの中で一番タイプだな。
間違いなく野際陽子。


解説で重松清さんが
   誰かに「三浦しをんさんの小説ってどんなものなの?」と訊かれたら、
   こう答える以外にうまい言い方が見つけられない。
   「『人の孤独について描かれてる』のです。」
と書いている。
孤独ね、孤独…。
こどく?ん?

正直、多田便利軒の方がおもしろかった。
女子大生の可奈子さんがふわっふわしてる話より
おっさんが右往左往してる方がタイプってだけかもわかんないが。
しかし、「孤独」とはなんかちょっと違う気がする。

うまい言い方自体が見つからないけど
主体的に積極的に世の中に流されていく人だって
「一人でいたい。だれかがいるとさびしいから。」
そう思う瞬間があるんだよという再確認をしている
かんじということが言いたい。

どっちかというと
孤独とか劣等感とか
日本文学の根幹みたいな感情は一切なくて
人のだらしなさと予定のないおもしろさの印象。
私はそう思う。思ったかも。
三浦しをんさん2冊しか読んでないのに
無理矢理系統づけてみる大胆さをお披露目して○まる。

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三浦しをん まほろ駅前多田便利軒


まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.―――ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。三浦しをん まほろ駅前多田便利軒 文春文庫



ヤクザに娼婦、犬と子供、老人と訳ありの過去とトラウマ。
便利屋という仕事を媒介に
おっさんふたりが必要以上に密着生活する話。

知り過ぎないことを求めるって
そんなのって無意味なのね。
わかるようなわからないような
おっさんたちの無垢なひっかかりにクスクス。
無理に結論を急がない終わり方も◎。
まほろ市は幻?

続編が出たようなので、ぜひ読みたいということを覚え書き。
「一人でいたい。だれかがいるとさびしいから。」多田啓介




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tag : 三浦しをん 多田 便利屋 まほろ市

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気ままな読書が趣味の怠惰な会社員です。雑食系。

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